今回のブログは、昨年2021年の4月18日に他界した
私の父に関する内容です。
お時間のある方は、お付き合いください。
先日、父の一周忌があった。命日と同じく晴天だった。
亡くなった後も父の晴れ男は健在だ。
昨年4月に61歳の年齢で、肺がんを患い亡くなった父。
あれからもう1年かぁ・・・と家族みんなで時の流れの速さを感じている。
この1年は「去年の今頃はお父さんがこんな時期だったなぁ〜」
という言い回しが家族間で口癖になっていた。
我が家の両親は2人揃って『死んだように寝る人たち』だ(った)。
お母さんあんまり夢見んのよなぁ〜
と母はよく言っていたが、父が亡くなってから、たまに夢に父が出てくると
お父さんが夢に出てきた!!!!!!
と、大興奮のLINEが届く。
ほぼ毎日夢を見る私からすると少し不思議なことだけど
父が亡くなってから、母はもう一度父に恋したのかな、と感じる時が多々ある。
先日の祖母と母との会話で、
もうなぁ、毎日けいちゃん(私の父)が夢に出てくるんよ…
と祖母が母に寂しそうに言っていた。
ええなぁ〜。私や滅多に夢に出て来んのに。
と母が返していて
ヤキモチ妬くところがそこなのか…
と1人心の中で思っていた。
そして、4月28日は父と母の31年目の結婚記念日だった。
我が家の両親の結婚記念日は
律儀に覚えていてプレゼントを用意する父。
仕事に追われて忘れている母。
毎年この繰り返しだった。絶妙な組み合わせだ。
私が学生の時には、母の誕生日と結婚記念日になると
父に
ナオ!お母さんにプレザント買いに行かんか!
とよく誘われて
家の近くのチャーリー(徳島ローカルチェーンのドラッグストア)にアクセサリーをよく見に行った。
お母さんにはこれが似合いそうやな!!
と意気揚々と買う父
「お父さん今年はこれくれたよ〜!…気持ちが嬉しいよな!」
と後日報告してくれる母
プレゼントのデザインには触れない母。さすがプロの建築士だ。
でも、良い夫婦だなぁ〜と子供ながらに思っていた。
そんな結婚記念日がずっと繰り返されていたが、
父が亡くなってから、母がしっかり結婚記念日を覚えているようになった。
去年の結婚記念日には
お父さんからのプレゼント♪
と自分でネックレスを購入していた。今年はワインを買ってお祝いするみたい。
楽しそうな母を見ていると、なんだか元気をもらえる。
素直で、可愛らしくて、おっちょこちょいなところもあるけれど
すごく素敵な母。
父も、母と夫婦でいられてきっと嬉しかったんじゃないのかな、と思う
わたしも、母のように素敵な年の重ね方をしてみたい。
落ち込むこともあるけれど、何気ない日々の中で
大事な人を思って、思い出して
ワクワクできるような人生を送りたいと思う。
季節が移り変わっていく中で
だんだん父の存在が自分の記憶に溶け込んでいくのがわかる。
一方で、父が亡くなってからの母をの変化見たり
5人乗りの車に定員ピッタリで乗っていたのが、後部座席がゆったりしたり
力仕事が必要な際には従兄弟家族を頼ったり
新しい家族の動き方によって「父の不在」を感じる場面では
ある意味、父を意識する機会になっている。
これからも、少しずつ「不在」の時間が増えていくんだろうなぁ・・・
と、寂しいような、新しい感覚を家族4人で楽しんでいこうと思う。
お父さん素敵な時間を、ありがとう。
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